現在の宇宙輸送システムは，必要とする推進剤を途中で補給することができないため，あらかじめ輸送機に積載しておかなければなりません．そのため，近年盛んに行われている探査ミッションや将来の惑星間輸送・恒星間輸送には莫大な推進剤が必要です．

しかしながら，地球からの打ち上げ能力には限界があることから積載できる推進剤は限られてしまいます．そこで，あらかじめ積載する推進剤が少なくても長期間作動する輸送システムが必要になります．

当研究室では，将来型輸送システムとして，宇宙空間を満たしているプラズマや地球磁場・太陽風・宇宙塵を利用する宇宙航行システムや，ロケットを用いずに軌道上と往還する輸送システムについてＪＡＸＡなどと連携し研究を行っています．