2016年の研究室の話題Lab Topics 2016
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ベアリングレスモータ勉強会Workshop on Bearingless motor
磁気浮上技術調査専門委員会MLV
精密工学会国際会議ICPE 2016
OB飲み会Nomikai!!
野口先生主催パワエレ技術交流会Workshop on Power Electronics
モータ研究会Seminor on Electric Machines
10月6日と7日に,東京工業大学にてモータ研究会が開催され,修士2年の藤井勇介君,大井匠君,卒研生で進学予定の菊池伸君,森洸太郎君が参加し,研究成果を発表しました.本研究会は,東工大の千葉明先生,諏訪東京理科大の大島政英先生,北海道大学の竹本真紹先生,東京都市大学の土方規実雄先生との合同研究会です.東工大名誉教授の深尾正先生のありがたい講演からスタートし,各教員によるオーラル発表,および学生による19件のポスターコンペが行われました.全ての学生と議論することができ,また,各研究機関の最新研究成果を知ることができ,大変有意義な研究会でした.期間中,千葉先生の実験室も見学させてもらいました.1自由度制御のベアリングレスモータや,スイッチトリラクタンスモータのプロトタイプが多数あり,参加した学生も興味津々でした.
IEEE Energy Conversion Congress & Expo 2016IEEE ECCE 2016
9月18日から22日に,アメリカのミルウォーキーのConvention Centerにて,2016 IEEE Energy Conversion Congress & Expo (ECCE)が開催され,「永久磁石モータのトルクリプル低減」と「ベアリングレスモータの支持力脈動低減」について,研究成果を発表しました.ミルウォーキーは,ミシガン湖の西側でシカゴの北に車で1時間ほどの距離に位置します.かつては多くのビール醸造所があり,ビールの街として有名です.さて,今回のECCEですが,投稿されたダイジェストは1715件,採択件数が925件であり,採択率は54%,そのうち電動機関連のみでは約62%の採択率でした.投稿した2件とも採択されましたが,オーラルではなくポスターセッションでの発表で,少し残念でした...ただ,ポスターセッションの良いところは色々な人と話して,新しいことや今まで気づかなかったことを発見できることです.今回は,いろいろ議論でき,今後の研究展開へのヒントを得ることができました.学会後,University of Wisconsin, Madisonのモータ研究室の見学ツアーに参加しました.
ゼミ旅行2016Traveling to GIFU, 2016
ICEM 2016ICEM 2016
9月4日から7日に,スイスのローザンヌのSwissTech Convention Centerにて,The International Conference on Electrical Machines (ICEM)が開催され,修士2年の大井匠君が取り組んでいる「三相インバータ1台のみを用いた2自由度制御形ベアリングレスモータ」について,研究成果を発表しました.ローザンヌは,スイスの西側で,フランスとの国境にあるレマン湖の北側に位置する,フランス語圏の街でした.日本からローザンヌまでのアクセスは,成田空港からチューリッヒまでスイスインターナショナルエアラインズの直行便(12時間程)があり,チューリッヒから電車で2時間強で到着します.さて,学会ではMagnetic Bearings and Bearingless Machines-Design and Controlのスペシャルセッションで発表しました.セッションでは聴講者は結構多かったのですが,発表後の質問があまりでなかったのでちょっと残念でした...その前後で発表者と議論したり,ランチを食べたりして交流を深めました.その他のセッションでは,誘導機発表が思ったより多く,またフラックススイッチングモータやスイッチトリラクタンスモータも多いなと思いました.個人的にトランスバースフラックスマシンやモータ制御に関して,ポスターセッションで色々と話を聞くことができました.バンケットではフランスのグループと一緒になり,いろいろフランス語の発音を教えてもらいましたが難しかったです.
会場のSwissTech Convention Centerの南側には,スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)があり,磁気軸受の分野で著名なHannes Bleuler教授の研究室を訪問しました.今はもう磁気軸受の研究はしておらず,医療用ロボティクスや精密アクチュエータの研究をされているとのことでした.学会終了後,チューリッヒに移動し,超高速ターボコンプレッサーの製品開発をしているCeleroton社を訪問しました.CTOのChristof Zwyssig氏とは,2008年にETHを訪問した時にランチに連れて行ってもらって以来,学会とかで会うとたまに話したりして連絡を取っていて,今回再び訪問をお願いしました.数十万rpmで回転する超高速ターボコンプレッサは,既存のと比較して体積が格段に小さくなるのが特長です.ディスカッションが熱くなり,時間をかなりオーバーしてしまいました.ランチ後,午後は,ベアリングレスモータを用いた遠心ポンプの製品開発をしているLevitronix社を訪問しました.Vice PresidentのThomas Nussbaumer氏は,2008年に当時理科大の千葉先生の研究室にやってきまして,それ以来,連絡をたまにとっていまして,今回訪問をお願いしました.こちらの発表の後,Levitronixの説明を聞き,会社見学をしました.ベアリングレスモータを応用したポンプの製品開発に関して,いろいろと話を聞くことができました.CEOのReto Schobe氏と東工大の千葉先生は昔からの親しい間柄で,ディナーの時,昔話に盛り上がっておられました.今回は非常に有意義な学会・会社訪問でした.
平成28年電気学会産業応用部門大会2016 IEEJ IAS Anual Conference
8月30日,31日,9月1日,群馬大学荒牧キャンパスにて平成28年電気学会産業応用部門大会が開催され,修士1年の佐々木健太君,柴田智考君,高橋一将君が研究成果を発表しました.当研究室では,毎年,修士1年生はこの部門大会でのヤングエンジニアポスターコンペティション(Young Engineer Poster Competition, YPC)で研究成果を発表します.今年のYPC参加者は150人で,この中から佐々木君と高橋君が上位10%に与えられるポスター賞を受賞しました.さらに,高橋君はトップ5に入賞し,IEEE IAS Japan Chapterから2016 Young Engineer Competition Awardも受賞しました.おめでとうございます.来年の部門大会は函館にて開催予定.
オーストラリアの研究者来学JKU researchers visiting us
8月8日に,オーストリアのヨハネスケプラー大学のDr.Wolfgang Gruber,Dr.Gerald Jungmayr,Linz Center of MechatronicsのKarlo Radman氏,チェコRiter社のJiri Sloupensky氏,Milan Moravec氏,が当研究室を訪れました.彼らにまず4件の研究成果発表を行ってもらい,次いで,静岡大学と当研究室の紹介,昼食をはさんで実験室を案内しました.ベアリングレスモータや磁気軸受の研究に関して,いろいろとディスカッションができました.
第15回国際磁気軸受会議 ISMB15ISMB15
8月4日から6日まで,第15回国際磁気軸受学会(ISMB15)が開催され,研究成果を発表しました.このISMBは2年ごとに開催され,一昨年のオーストリアリンツでの開催(ISMB14)に引き続き,今年は九州工業大学の小森望充先生が実行委員長のもと,門司港ホテルで行われました.また,自分も幹事として国際会議を運営し,貴重な経験をすることができました.このISMBは国際色豊かで,18ヶ国から124件の論文発表があり,そのうち日本からは27件,外国からは97件,参加者が200人くらいの規模の学会です.会期中のテクニカルツアーでは,安川電機の未来館と工場,およびTOTOミュージアムを見学しました.バンケットでは,アトラクションとして剣道の有段者に稽古や技を披露してもらい,また最後には,埼玉大学の水野先生のユニークな三本締めの直後に特大の花火があがりました.また,企業展示も盛況のようでした.発表に関して,新しいベアリングレスモータの構造と駆動方法に関して研究成果を発表し,3人の研究者から質問がありました.次回第16回は2018年に中国で開催予定.
講座の中間発表とBBQBBQ 2016
電磁力関連のシンポジウムSEAD28
5月18日〜20日に,慶応大学日吉キャンパスにて,第28回「電磁力関連のダイナミクス」シンポジウムが開催され,修士2年の藤井勇介君が研究成果を発表しました.タイトルは「零相電流を用いた磁気浮上モータにおけるモータ駆動が浮上系に及ぼす影響の検討」です.この学会は,機械学会の機械力学・計測制御部門,電気学会産業応用部門,日本AEM学会が輪番で主催しています.今年は機械学会が主催でした.さて,発表後の質疑応答では,コストとドライバ,また,浮上がモータ駆動に及ぼす影響,さらに,インダクタンスの高調波成分に関して,先生方と議論できました.講演は2パラだったので,朝から夜までぎっしり詰まった印象で,部屋には40〜50人くらい聴講者がいて,活発な議論がされていました.
多々良君と太田さんTatara & Ota
新歓BBQWelcome BBQ Party
高校生セミナーSpecial Seminar for High School Students
卒業式・山本陽君追いコンGraduation and Farewell Party
3月24日に,卒業式がありました.卒研生3人はそのまま進学,修士2年の山本陽君は卒業です.卒研生は1年間,山本君は3年間,お疲れ様でした.夜に,山本君の追いコンをしました.3年間,当研究室に在籍し,よく研究を頑張ってくれました.彼の紹介はこちらをご覧ください.在校生から,アルバムや多くの記念品をもらって,大変うれしそうでした,と同時に,みんなと別れるのを惜しみ,なんだか大変さみしそうでした.社会での活躍を期待しています!
電気学会全国大会IEEJ Annual Conference
3月18日に,東北大学川内キャンパスで開催された電気学会全国大会にて,M2の山本陽君が研究成果を発表しました.発表タイトルはこちらを参照してください.発表後,第6次高調波の提言は良いが,第12次高調波はどうか?,また磁石スキューをかけたことによりすりこぎ運動が発生し,磁気軸受への外乱になるのでは?などの質問を受け,大変有意義であった.
SVプログラムShort Visit Program
3月5日から,工学部SV(Short Visit)プログラムで,カリフォルニア工科大学を訪問し,研究発表を行ってきました.本プログラムの詳細はこちらをご覧ください.今年は,Calnetix社やLauchPoint社,カリフォルニア工科大学,NASA-JPLを見学・訪問と大変有意義でした.Calnetix社では,磁気浮上ターボ機械をはじめ,超高速モータや磁気浮上フライホイールの本体,およびパワーエレクトロニクス,コントローラドライバ,全てが内製で驚きました.磁気軸受エンジニアのLarry Hawkins氏ともいろいろ話ができてよかったです,彼は,2016年夏に北九州で開催される磁気軸受国際会議のキーノートスピーカーです.LaunchPointでは,補助人工心臓用磁気浮上モータやハルバはアレイ型高効率モータなどの研究開発を行っていました.ラボはまるで大学の実験室のようでした.実は,10年以上前に,役員兼UCサンタバーバラの教授のBrad Paden氏にメールを出したのですが,それを覚えててくれて大変うれしかったです.カリフォルニア工科大学でのポスターセッションは,今年度で3回目,毎年Burdick教授には時間を割いていただいて,大変ありがたいです.また,秘書のSonyaさんも,いろいろランチの準備や場所の確保,大変ありがたかったです.今年の参加者は,M2の山本陽君,M1の藤井勇介君,大井匠君の3人でした.山本君と藤井君は2回目のポスターセッションという事もあり,だいぶ慣れた感じでした.その日の午後は,NASA-JPL(Jet Propulsion Lab)を見学しました.コーディネータのSuzuki Shigeruさんには,昨年に引き続きお願いをしました,大変ありがとうございました.何回見学しても興奮します.
2015年度のまとめはこちらをご覧ください.
ベアリングレスモータシンポジウムSymposium on Bearingless Motor
3月3日,4日に,浜松科学技術研究振興会主催のミニシンポジウム,『磁気浮上ベアリングレスモータと超高速モータドライブの最新技術動向に関するシンポジウム』を開催しました.パンフレットはこちらをご覧ください.毎年,関係者でベアリングレスモータ研究会を行っていまして,その拡大版といった感じでしょうか.初日は,深尾正先生(東工大名誉教授)のスピーチに始まり,朝間の発表,続いて東工大の進士先生,静大の野口季彦先生,北大の竹本真紹先生のご講演でした.二日目は,東工大の千葉明先生,杉元紘也先生のご講演でした.大学関係者や企業の方など,約60名の方が聴講されました.また,発表後や懇親会では,普段あまりお会いしない方や,初めて会う方といろいろお話しできました.