2015年度の研究室の話題Lab Topics 2015
|
IEEE Energy Conversion Congress and Expo 2015IEEE ECCE 2015
9月20日から24日まで,カナダモントリオールのコンベンションセンターにて,IEEE Energy Conversion Congress and Expo(ECCE)が開催され,ポスターで1件の研究成果を発表しました.この学会は,毎年9月頃に北米で開催される電力変換に関する国際会議です.発表タイトルはこちらを参照してください.さて,オーストリアヨハネスケプラー大学でベアリングレスモータの研究をしているDr. Wolfgang Gruberが,アメリカボストンのマサチューセッツ工科大学(MIT)のProf. Trumperグループに客員研究員として赴任しているので,モントリオールに行く前にMITを訪問してきました.Trumper先生には会えませんでしたが,Wolfgangに研究室を見せてもらったり,MITを案内してもらいました.彼は,MITでは新たなベアリングレスドライブの研究をスタートしたようです.また,他のPhDの学生さんからも研究の説明を受けたり,実験装置を見せてもらいました.また,キャンパスのすぐそばには川が流れ,多くの人がボート練習していました.また,景観が素晴らしかったです.
さて,このECCEは,電力変換に関するIEEEの国際会議で,論文採択率がだいたい60%程と難しい学会です.回転機に関する発表も多く,今年は磁気ギアやバーニアモータなどの特殊モータのセッションを多く聴講しました.ベアリングレスモータに関する発表は東工大の杉元先生の発表を含め数件でした.また,ETHのDanielやヨハネスのGeraldといろいろ話すこともできましし,東工大の藤田先生からはいろいろと研究に関するアドバイスをいただき,北大の竹本先生とは研究に関していろいろディスカッションしました.モントリオールの学会会場近くにMcGill大学があります.東工大の千葉先生が知り合いの院生の稗田君を訪問するという事で,杉元先生と一緒に同行させてもらいました.センサとアクチュエータを組み合わせたバーチャルリアリティの研究がおもしろかったです.来年のECCEは,ウィスコンシン州のミルウォーキーにて開催.
電気学会産業応用部門大会IEEJ IAS Conference
9月4日から6日まで,大分大学にて平成27年電気学会産業応用部門大会が開催されました.当研究室では,この学会は,修士1年はポスター発表(YPC),修士2年は口頭発表としています.今年は,修士1年の大井匠君と藤井勇介君の2名がポスター発表,修士2年の山本陽君が口頭発表を行いました.発表タイトルはこちらを参照してください.ポスター発表(ヤングエンジニアポスターコンペティション,YPC)では,発表件数全体の10%程度が表彰されます.今年は,藤井勇介君が発表件数151件中トップ5に入り,IEEE IAS Japan ChapterのYoung Engineer Competition Awardも受賞しました.大変おめでとうございます!YPCで発表する学生にとっては,普段の研究報告会とは少し違う発表形態ではありますが,1対1でいろいろとディスカッションできるので大変良い機会かと思います.山本陽君も,100名近い聴講者の前で堂々と発表をしていました.また,発表後の質疑応答では,聴講者から貴重なコメントを頂きました.学会全体を等して,永久磁石モータの高効率出力範囲の拡大,レアアースを用いないスイッチトリラクタンスモータの振動低減や制御方法が多かったようです.磁気浮上・ベアリングレスモータ関係の発表は数件程と,今回は少なかったです.来年は,群馬大学で開催予定.
イノベーションジャパン2015Innovation JAPAN 2015
8月27日,28日と,東京ビッグサイトでイノベーションジャパン2015が開催され,ワイドギャップベアリングレスモータと,アキシャルギャップタイプのシングルドライブベアリングレスモータの実験装置を展示しました.修士1年の大井匠君と藤井勇介君にアテンダントをお願いしました.
静岡大学工学部 高大連携
研究室OB会:BBQ
中間発表会Group Meeting #1
MIPE 2015JSME-IIP/ASME-ISPS Joint Conference on MIPE 2015
6月15日から17日まで,2015 JSME-IIP/ASME-ISPS Joint Conference on Micromechatronics for Information and Precision Equipment (MIPE 2015) が神戸コンベンションセンターで開催され,1件の口頭発表を行いました.この学会は,日本機械学会(JSME, the Japan Society of Mechanical Engineers-Information)の情報・知能・精密機器部門(IIP, Intelligence and Precision Equipment Division)と,アメリカ機械学会(ASME, the American Society of Mechanical Engineers)のISPS(Information Storage and Processing Systems Division)部門が約3年に1度,共催している国際会議です.
ICRA 2015International Conference on Robotics and Automation
5月26日から30日まで,IEEE International Conference on Robotics and Automation 2015がアメリカ合衆国ワシントン州シアトルで開催され,球形探査ロボット用リニア発電機の設計と実験結果に関して口頭発表を行いました.タイトル・著者はこちら参照.このICRAは初めての参加で,今回から発表形式が変更になったようである.セッションではまず,Spotlight Talkと言って,9人の発表者が一人3〜4分間で研究成果のエッセンスを発表し,その後,発表者は会場内に配置された9つのモニターのうちの自分のモニターの前に移動し,聴衆は興味のある発表者のもとへと向かう.その場で,Interactive Talkと言って,質問に詳細に答えたり,さらに説明を加えたり,研究内容について深く議論することができる.モニターは大きいので,ポスター原稿を作成するとよい.
IEMDC 2015International Electric Machines and Drives Conference
5月10日から13日まで,IEEE International Electric Machines and Drives Conference 2015がアメリカ合衆国アイダホ州のCoeur d'Aleneで開催され,2件の口頭発表を行いました.ワイドギャップベアリングレスモータの支持性能に関して1件と,集中巻固定子のコンシクエントポール形とSPM形の磁気支持力の比較に関して1件(タイトル・著者はこちら参照).このIEMDCは,IEEEのIndustrial Electronics Society,Power and Energy Society,Industry Applications Society,Power Electronics Societyが主催するモータに関する国際会議であり,主にモータおよびそのドライブシステム・パワーエレクトロニクスの設計,制御,解析,応用に関する最新の研究成果を聞くことができる.1997年に第1回がミルウォーキーで開催され,以降,西暦で奇数の年に開催されている.次回のIEMDCの開催は,アメリカ合衆国フロリダ州マイアミにて,2017年5月21日から24日まで開催される予定である.また,Technical Program Chairは,東京工業大学の千葉明教授であり,日本からの多くの論文投稿とスペシャルセッションの企画を期待したい.
SV ProgramCalifornia Institute of Technology
静岡大学工学部の学生短期海外派遣(Short-Term Visit, SV)プログラムにて,鮫島和之君,鈴木大貴君,多々良朋慶君,毛利聡人君が,米カリフォルニア工科大学のBurdick教授研究室を訪問し,研究発表を行いました.詳細はこちらをご覧ください.