工作物のセンタ穴について
- 形 状
センタ穴は通常と同様にセンタ穴ドリル(頂角60度が使いやすいでしょう),で穴明けします.
工作物のセンタ穴の形状誤差やアライメント誤差は回転誤差に影響しませんから,あまり念入りに製作する必要はありません.もちろん,センタ穴研削等も不要です.
深さはセンタシャンクと同様に,ボールの中心が0.5mm程度出るくらいにします.
- 鋼球の接着
接着剤は市販の瞬間接着剤を使用します(アロンアルファなど).
まず,センタ穴・鋼球の両方ををシンナー,アルコール,ベンジン等で洗浄し,防錆材や油を取り去ります.
つぎにセンタ穴内面に薄く接着剤を塗布し,鋼球を入れた後,圧力を掛けて20〜30秒程度保持します.
鋼球がしっかりと接着されているのを確認したらOKです.
これを両側のセンタ穴に行います.
- 鋼球の保護
鋼球は工作物端面から飛び出ています.また,鋼球の真円度は回転精度に大きく影響しますので,鋼球が傷つかないように輸送する必要があります.
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