提出してもらったミニテストに書かれていた質問・要望に対する回答です。

　教科書等いろいろ当たってみましたが、カッコ無しか、［］がほとんどで、（）は無かったですね。

　一つ提案なのですが、このスライドは教科書の何ページに対応するのか、自分で考えてみては如何でしょう。きっと理解が深まると思いますよ。

　講義資料にある白抜きも、かなりの部分は自分で考えれば分かる内容です（学生を指名してやらせているところは正にそれですよね）。スクリーンに映し出されたものを訳も分からず書き写すだけでは理解が深まるとは思えません。

　さらに言うならば、私の仕事は君たちに楽をさせることではなく、（理解を深めるために）苦労をさせること、だと私は考えております。

　大学に出てくる時は常にカバンの中に関数電卓を忍ばせておくように。工学部の学生ならば当然の身だしなみです。

　何に対して”ありがとう”なのかよく分かりませんが、とりあえず”どういたしまして”。

　第１期のファントムブラッドからずっと見てますよ（最近は”波紋”は全然出番無しですねぇ）。

　ところでストーンオーシャンのラストは、一体何がどうなったんだろう？

　普段深夜アニメしかチェックしていないんで、夕方のは見落としておりました（水星の魔女はさすがにチェックしていましたが）。

　高校の部活ではブラスバンドは良く聞きますが、弦楽器も含んだオーケストラは珍しいですね（それとも私が知らないだけで、けっこうあるのかな）。

　これもチェックから漏れていましたね。

　You Tubeで１話ずつ見るのは面倒くさいので、AT-Xでまとめて放送してくれないかなぁ。

　アニメを見て、君が面白そうと思ったなら読めば良いと思うよ。

　最近の作品は原作チェックが全然追いつきませんが、この頃は先にラノベを読んでその後にアニメ化のパターンでした。アニメの方は尺に合わせるためにずいぶん構成をいじっていますね（アニメ化では良くある話ですが）。アニメ化されていない先の方の巻にもいい話があったりします（私は第5巻と第6巻がお気に入りです）。

　今回の小話は、単位の話。いや、講義の単位じゃなくて[m]とか[kg]の単位の話ですよ。

　３学年の時間割に「アカデミックイングリッシュＩ」という科目があります。機械工学科では学生が５・６人のグループに分かれて各先生の所に行き、科学技術に関する英語のテキストを読むというものです（去年までは新型コロナ騒ぎですべてオンデマンドになっていましたが、今年から元通りになりました）。私は、アメリカの大学で使われている機械力学の教科書をテキストとして使っています。

　その教科書の中で、ばね定数の単位は[N/m]ではなくで[lb/in]（ポンド/インチ）になっています。アメリカではメートル法を使っていないのですね。かわりにヤード・ポンド法が使われています。重さは[kg]ではなくてポンド（約0.45 [kg]）、長さはインチ（約25[mm]）やフィート（約30[cm]）が使われています。ちなみに1[ft]＝12[in]、十進法じゃないんですね。頭がこんがらがりそうですね。

　よその国の話だから関係ないと思わないでください。皆さんが卒業後に就職するような企業はたいてい外国と取引があります。アメリカの企業と図面をやりとりすると、その図面に使われているのはインチやフィートです。これはかなりやっかいな問題を抱えています。例えば、図面でここの寸法は4[in]と指定してしてあったら、100[mm]で作れば良いか？。いえ、正確には1[in]=25.4[mm]なので101.6[mm]で作らなければいけません。面倒くさいですね。

　ずっと昔に、日本で従来の単位系からISO単位系に移行した頃のこと、自動車のエンジンの出力も馬力ではなくワット(1馬力≒750W)にしなければならなくなりました。その時にある企業の技術者から聞いた言葉です。あのいやらしいヤード・ポンド法を撲滅できるのなら、馬力でなくワットを使うことなど何でもない、と。そうとう苦労していたのでしょうね。

　日本国内においても、インチシステムが採用されているところはけっこうあります。コンピュータ関係はアメリカで発展してきましたから、そこで使われれる長さはみなインチが基準です。ハードディスクなどの媒体の直径、いろいろな端子のピッチの基準など。画面や印刷の解像度の単位もdpi（dot per inch）です。パソコンにつかられているねじも、メートルねじではなくインチねじが使われていたりします。航空関係もそうです。航空機の高度は[m]ではなく[ft]、圧力は[psi]（pound per square inch）ですね。それから、野球場における公認野球規則に基づく全ての距離・寸法規定はフィートとインチ表記だとか。